ブラインド越しの光がとてもやわらかな、
朝のリビングダイニング。
自然に目が覚めるまで寝ていた休日の朝、
部屋の中は明るくなっていた。
起床後最初に目にするのが、
この風景。
朝日でほんのりと明るくなった部屋の様子に、
気持ちがほっこりとあたたかく、
穏やかな気持ちになる。
いつもこんな状態かといえば、
そんなことはない。
活動開始とともに、
テーブルにものはひろげるし、
テレビボードの上に、
一時置きするものもある。
朝と帰宅後は、
短時間のうちに、
たくさんの家事を、
こなさなければならない。
効率よくこなすために、
気持ちよく動くために、
寝る前と外出前が、
リセット時間。
キッチンも、リビングも、寝室も、洗面所も。
息子たちの部屋をのぞいて、
ものを定位置に戻す。
大変な作業かといえば、
全くそんなことはない。
出したものを、
また元に戻す。
ただそれだけ。
ものを減らしてから、
身についたこと。
その都度片付け、
その都度掃除。
何事にも、
すぐに取りかかり、
早めの行動を心掛ける。
すべきことを後回しにするくせも、
随分ましになった。
やらなきゃ、
と心にずっと引っ掛かったままよりも、
先に済ませてすっきりしていたい。
そんないい習慣が、
少しずつ身についてきたと思う。
やる気とかそんなことは考えるまでもなく、
ただ淡々と習慣をこなす。
だからなのか、
いまひとつぴんとこなかったこと。
歳とともに気力がなくなってくる、
ということ。
私の年齢からすると、
もうそんな時期に差し掛かっていると思う。
"余計なものの処分は、
早いうちがいい"
"だんだんと気力がなくなって、
判断ができなくなる"
私の場合、
片付けや、
整理収納は、
趣味のようなもの。
あれこれと考えるだけでも、
楽しくなる。
家事全般が、
もともと好きなこともあり、
手を動かせば動かすほど、
やりがいを感じるし、
没頭できる。
片付けや、
家事に関することで、
気力のなさを感じたことはない。
生活にかかわることで、
気力がなくなるなんてことあるのかな、
そう思っていた。
つい先日まで。
12月から1月にかけては、
イベント続き。
我が家は、
次男の誕生日も加わる。
クリスマスと誕生日のお祝い。
料理とケーキ、飾りつけ、プレゼント、
同じものが続かないようにするのが、
悩ましくもあり、
腕の見せどころ。
バタバタした状況をこなしたあとの、
達成感も心地よい。
大変な思いもあったけれど、
楽しかった思い出のほうが勝る。
でもここ数年、
お祝いメニューは固定。
準備もこなれて、
段取りよくこなせるように。
次男のお祝いは、
デリバリーのお寿司と、
いつものケーキ屋さんのチョコレートケーキ。
毎年同じ。
お祝いはするけれど、
あっさり終わる。
楽だけど、
これがいまの私の精いっぱい。
これ以上、
変わったかたちでお祝いしようとか、
そんなことを考えるのが、
億劫になってしまった。
イベントがくるたびに、
盛り上げようと、
わくわくするような、
感情がおこらない。
そう、
気力がわかない。
いつもと同じがいい。
次男は18歳。
成人を迎える節目の年だというのに、
特別なことはしなかった。
変わってないようで、
気持ちや体力は、
1年1年変化している。
こういう小さな変化の積み重ねが、
老いに向かっていくことなのかな。
食後に、
ケーキカットして、
一緒に食べていたバースデーケーキ。
さすがに夜のケーキは、
身体がうけつけない。
どんなにご飯でお腹がいっぱいでも、
甘いものは平気で食べられたのに。
ケーキは昼間に一人、
ゆっくり味わいながらのほうがいい。
私の気力減退は、
イベントを楽しむこと、
変化を楽しむこと、
非日常を楽しむこと、
からのよう。
いつも通りがいい。
ずっと大切にしてきた、
いつもと変わらないクリスマス飾り。
新しいものよりも、
いままでと同じもの。
この飾りもあと1日だけだと思うと、
ちょっと寂しい、、。
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よいクリスマスをお過ごしください
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最後までお読みいただきありがとうございます。