キッチン、換気扇横の上部棚、下段。
ラップや新聞紙、使い捨て手袋とレシピ帳とレシピ本が並ぶ。
最近レシピ本を2冊購入したのを機に整理。
整理対象は、下段右端にあるタイ料理のレシピ帳。
A4用紙をファイルでまとめたレシピ帳。
タイ人の先生から教わるので、
タイ語学習を兼ね、
タイ語読みを日本語で書き込み。
ボロボロだけど、
思い出が詰まっていて、
これまで捨てる対象にならなかった。
タイ在住時、駐妻仲間と通ったタイ料理教室。
友人たちと楽しくつくって、味わった。
甘さと、辛さと、酸っぱさが入り混じって
口の中をおおうタイ料理。
材料を細かく刻んだり潰したり、
調味料や香辛料をいくつも入れたり、
とても凝ったタイ料理。
複雑な味はこうしたところから生まれるのか、
と、つくるたびに感心させられた。
手が込みすぎて、
家で再現した料理は少ないけれど、
お馴染みのタイ料理メニューのほとんどを習うことができ、
メニューの勉強にもなった。
いろんなお店でタイ料理を食べたけれど、
印象に残っているのは、
やっぱりこの料理教室でつくった料理の数々。
1タームは2か月で、
4回8種類のメニューを教わる。
1ターム終わるごとに、
先生引率の元、
ローカル市場へ行くという社会見学付き。
食材の選び方やおすすめの屋台料理を教わり、
タイ人にも人気のローカルレストランでランチ。
先生に引率してもらい、遠足に行く気分で、気楽に楽しんだ。
そんな思い出がたくさん詰まったレシピ帳。
タイ料理はいまでも、
特に暑い時期になると、
無性に、食べたくなり、
家でもつくる。
でも、レシピ通りに再現するのは、
ほんのわずか。
習ったレシピは、
タイでしか手に入らない材料や調味料をつかったものが多い。
家で作るときは、
シーズニングを利用して、
手軽につくる。
我が家でつくるタイ料理をつくるときの強い味方たち。
いつでも食べられるように、
これらだけは常備。
タイ人ママさんが、
これが一番手軽にできて美味しいよと教えてくれたのが、
家でつくるのはもちろん和食中心。
いくらタイ料理好きとはいえ、
頻度がひくいものは無理せず手軽にたのしめるのが1番かな、と、
これらの「○○の素」をつかって実感。
レシピ通りに再現する料理は、
既に私のレシピノートに書き写してあり、
つくる際もそちらを参考にする。
料理の際、
このレシピ帳を開けることがなくなった。
思い出深くて持ち続けていたけれど、
この棚は思い出の品を置くスペースではない。
新しいレシピ本を購入したこともあり、
自分に言い聞かせている「1in1out」を実践するためにも、
処分することに。
勢いで、
タイ語のテキストやノートも断捨離。
必死になって覚えた単語やフレーズは、
もうほとんど出てこない。笑
たのしかったことも、
ちょっと苦労した経験も、
いまでは遠くなりつつある思い出。
帰国当初は手放せなかったものも、
時間が経てば、
もういいかな、と思える。
気持ちの整理は、
自然と時間が解決してくれた。
象さんはまだ捨てないけど、ね。笑
最後までお読みいただき、ありがとうございます。