キッチンシンク、コンロ側。
コンロ脇には何もない。
シンク側には、
洗剤とスポンジ、浄水ポット、台布巾。
壁に取り付けたタオル掛には、
布巾とゴム手袋。
キッチン周りは、
出来る限り、
ものを置かないことに決めている。
1人暮らしを始めた学生の頃、
自分のキッチンを持てた嬉しさから、
キッチングッズを買い漁り、
コンロ、シンク周りを飾り立てるように、
いろんなものを置いていた。
ワンルームマンションの、
狭小キッチンに、
所狭しと並べられた、
スパイスの瓶やキッチン雑貨。
まめに掃除などしないから、
当然、油とほこりまみれ。
気まぐれに料理しようとすると、
まずは調理器具を洗ってから。
ますます面倒なこととなり、
調理も掃除も遠のく。
キッチン周りってこんなに汚れるものなんだ、
という気づき。
キッチン周りに、
ものを置かなければ、
すぐに調理にとりかかれるし、
掃除も楽にできる。
その気づき以来、
コンロ周り、シンク周りには、
極力ものを置かないことを実践している。
それなのに、
あえて出したままにしているアイテムが2つ。
台所洗剤と、
洗剤・スポンジ用のカゴ。
洗剤は当初、
使い終わったらシンク下に収納していた。
最近の我が家は、
揃って食事をとることがまれになってきた。
それに伴い、
洗い物を家族にお願いすることも増えた。
家族にとっての、
洗い物のハードルを下げるために、
洗剤ボトルをその都度片付ける習慣をやめ、
出したままにしておくことに変更。
もう一つの撤去しないものが、
蛇口横、
洗剤・スポンジ用ラック。
掃除の手間を考えると、
こちらも撤去したいところ。
あえて撤去しないのは、
ミニ水切りかごとして使用しているから。
調理の合間に洗ったもの、
間食でつかった器やマグカップ。
食後にまとめて洗う食器や調理器具は、
スペースを気にせず広げてふせておけばいいけれど、
調理中にはそうもいかない。
そんな時、
この小さな水切りカゴあると、
とても助かる。
この小さなスペースに、
器はいくつも置けないし、
水はねがかかる場所でもある。
一旦置いてはみるものの、
放置はしない。
こまめに洗って、
こまめに拭く。
このミニ水切りかごがあるおかげで、
洗い物をこまめにできるし、
家族も協力してくれる。
食後に洗った器や調理器具は、
作業台に直におく。
水切りマットやタオルは敷かない。
我が家の洗い物の量は多い。
マットやタオルを敷いても、
その上に置ききれないし、
吸水したマットやタオルの上では、
かえって食器が乾きにくそう。
また、
食器を拭いた後の、
マットやタオルを洗ったり、乾かしたり、の手間を考えると、
直に置くのが一番。
台に水がたまってくると、
台布巾でシンクに水を落とす。
重ねた食器に溜まる水も、
時々持ち上げ、ひっくり返し、
水を落とす。
洗い物をしつつ、
水を切る。
面倒な作業かもしれないけれど、
私にとっては、
水切りカゴを洗う作業よりも、
この手間を選ぶ。
何より、
水切りカゴに占領されることなく、
作業スペースが広々とれるのがいい。
食器洗い後は、
出来る限り、
冬場は特に、
すぐに拭きあげる。
しばらく置いておくと、
食器が冷たくなり、
触れることが億劫になる。
すっきりさせておくと、
次の作業の際、
すぐにとりかかれる。
いまでこそ、
水切りカゴは必要ない、
と断言できる。
でも以前の私は、
水切りカゴは絶対に必要だと思っていた。
洗い終わった後の食器をそのまま放置できて、
自然乾燥でき、
そのまま棚に戻すことができる。
なくすなんて、
考えられなかった。
そんな私が、
水切りカゴを使わなくなったのは、
5年前。
引っ越し先のキッチンがとてもコンパクトで、
水切りカゴをを置くと、
作業効率が悪くなり、
どうしても置き場所が確保できなかった。
やむを得ず撤去し、
直に食器を置いていく、
いまのスタイルへ。
当時の家のには、
ヤモリがよく侵入してきた。
洗った後の食器をそのまま放置しておくと、
ヤモリが水を飲みにうろうろする。
ヤモリ対策として、
食洗後すぐに、
食器を拭きあげ、
片付ける習慣が身についた。
食器をいちいち持ち上げて、
水気を払ったり、
食器や調理器具をその都度拭きあげる。
一見、
とても手間がかかり、
面倒に思える。
でも、私には、
水切りカゴを清潔に保つためのメンテナンスの方が、
わずらわしい。
まめにメンテナンスできないずぼらなところと、
すっきり空間好きなところ。
その性格のコラボが、
キッチンの何もない空間につながっている。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。