私の整理帖

暮らしにまつわるひとり言

前夜祭をたのしむ

雨上がりに帰宅後、

締め切っていた窓を開けて、

部屋に風を通す。

 

息子達不在の時は、

部屋のドアを開放し、

家のすべての窓をあけ、

風の通りもいい。

 

部屋もドアを開けることで、明るくなる。

 

誰もいない部屋、

ほどよく明るい室内、 通る風、

部屋は一気に快適になり、

部屋の真ん中でごろんと寝転がる。

 

 

次男は、

梅雨は気持ちよくて過ごしやすくて好きな季節だ、という。

 

梅雨はジメジメと不快なシーズン、

という感覚をもつ前に、

南国暮らしになった。

 

いわれてみれば、

確かに雨が続いた後の晴れ間は 気持ちいい。

 

湿度が高くても、

真夏ほど気温が高くないから、

不快感もそれほど大きくない。

 

風があれば、

涼しく快適。

 

5年間の南国暮らしでは、

5年間ずっと真夏。

 

雨季とか乾季とか、

微妙な季節の変化はあるけれど、

一年中スコールはあるし、

一年中真夏の日差しを浴びていた。

 

雨上がりはむっとした空気に包まれて、

気持ちいい、という体感はほとんどない。

 

それと比べれば、

日本の梅雨の短さや涼しさは、

とても快適。

 

 

休みの前夜が一番解放感があって、楽しいように、

旅行の準備をしている時が一番うきうきするように、

6月は、

本格的な夏を前に、夏らしさをあじわおうと、わくわくする。

ファッションも食事も。

 

真夏は暑過ぎて、

ただただ、涼しい日がやってくるのを待ちわびる。

正直、毎日を過ごすだけで精一杯。

 

でも、

この時期はとても余裕がある。

 

 

いまの時期、

そろそろ半袖や七分袖1枚で過ごせる日が多くなり、

身も心も軽くなるよう。

夏服も新鮮にうつり、

何を着ていこうかな、と考えるのが楽しい。

 

真夏は暑すぎて、

1番涼しく着られる服を繰り返し着る。

おしゃれしよう、という気持ちがわかない。

 

食事作りや、食べることも同じ。

 

スーパーで夏の食材が並び始めると、

眠っていた夏メニューが頭にどんどん浮かび上がる。

どれもこれも食べたいものばかりで、

メニューを考えるのも、食事作りも楽しい。

 

真夏になると、

夏メニューにも少し飽きがくる。

何より暑くて、

調理することも、

食事することも、

億劫になる。

真夏はなるべく火を使わずに調理できるものを、

食べていて涼しくなるものを求めて、

流し込む。

 

日が長いことも、気分を上向きにさせてくれる。

 

梅雨の時期は、

気持ちの持ち方次第で、

明るくさわやかに過ごせるんだな。

 

 

 色とりどりのあじさいや、 アガパンサス、ラベンダー、

目にも涼しくうつり、

初夏を存分に感じながら、戸外を歩く。

 

家に帰れば、

風の通る部屋で

ワンピース1枚、エアコンなしで気持ちよく過ごせる。

 

 

何気ない日常で感じる幸福感。

 

夏の前夜祭とでもとらえて、

家でも外でも、

梅雨の合間の快適な時間をたのしむとしよう。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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