思い出の品は、
作品や写真など紙媒体のもの、
本人が使用したもの、
2分類される。
作品は
当時の子供達の分身のようで、
私はいまだに捨てることが難しい。
一方、
おもちゃや絵本、服は、
かさ張ることもあり、
引っ越しを機に
処分することが多かった。
残したいものは、
山ほどあったけど、
いまは 服が5着とタオルが2枚
産後退院時にそれぞれ着せた服 2着
幼稚園で使っていたそれぞれお気に入りキャラクターのタオル 2枚
2人の息子達が共有した服 3着
3年前、
この枚数まで減らし、
思い出BOXではなく、
大人のシーズンオフ衣類と一緒に
保管するようにした。
衣替えごとに、
思い出の服に触れ、
幼かった息子達を
しみじみと思い出す。
以前、
子供達の服を捨てたくない、
と大量に段ボールにいれ、
実家の押し入れにしまいこんでいた。
久しぶりに開けると、
かび臭く、
黄ばんでいるものもあった。
いまは大切な数枚だけ、
年に何回か取り出し、
触れて、
衣替え時には洗濯をする。
長男が生まれたのは、
うららかな春の日だった。
親になった喜びよりも、
不安の方が大きかった。
長男の子育ては、
初めてづくしで、
手探りで、
何が正解かわからず、
ずっと自信のないままだった。
子育てをつづけることで、
1年1年、
歳をとるごとに、
私を母親に、
大人にしてくれた 。
息子の誕生を喜び、
成長を見守ってくれた人たちが、
ひとり、ふたり、
この世を去り、
歳月の長さを実感する。
お祝いは、
家族よりも、
友達や
大切な人との約束を
優先するようになった。
複雑な気持ちがないわけではないけれど、
これも成長の証。
長男がこの日なら、 と指定した日が
家族で誕生日をお祝いする日。
長男はこの4月でハタチになった。
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