私の整理帖

暮らしにまつわるひとり言

思い出整理と心の整理

 

おぼえたての文字を、

たどたどしい筆跡で、

一生懸命書いた手紙。

 

サンタさんに宛てた手紙。

さんたくろーすへ、

と、呼び捨てになっているところが、

くすりと笑える。

 

折り紙のくまさんの表情は、

なんとも愛くるしい。

 

何度見返しても微笑ましい作品の数々。

 

次男の幼稚園時代の思い出ファイル。

 

落書きのような絵やぬり絵、

手紙や折り紙、切り紙など、

家で作成した他愛のないものばかりをまとめたもの。

 

幼稚園や学校で作成したもののように、

作品といえるほどの完成度ではないけれど、

見返すたびにほっこりする。

 

 

幼い息子達は、

沢山の手紙やプレゼントをくれた。

 

 

高校生と大学生の娘さんをお持ちの、

大好きだったブロガーさん。

 

幼い頃に受け取った娘さんたちからの手紙を、

その思い出だけで親は一生幸せでいられる、

と大切に保管されていた。

 

幼い子2人の子育てでいっぱいいっぱいだった当時の私。

 

息子達がくれるものに、幸せ、なんて感情はわかず、

私って母性のない冷たい人間なのかな、、

なんて思っていた。

 

でも現在ならわかる。

 

 

当時はこんなに沢山もう勘弁、、

なんて心の中で思いながら、

毎日生み出される作品を受け取っていた。

 

いまはもう、

欲しくても、

もらえない。

 

当時の自分に、

一言言ってやりたい。

 

こらっ‼︎

面倒くさがらずに喜んで受け取れ~!

こんなプレゼントくれるなんて、

もう二度とないんだよっ‼︎

 

と。

 

 

東日本大震災で小さなお子さんを亡くされたお母さんの語りかけが、

心に残る。

 

 沢山折り紙や手紙をくれたね。

 それを捨てずに,

 全部残しておけばよかったよ。

 だって、その時は、

 これからも、ずっと、

 プレゼントしてくれると思ってたから。

 

悲痛な思いが、

その頃の自分に重く響いた。

 

息子達の作品を

捨てられなくなってしまった。

 

学校の工作や絵、

幼い頃の絵にもなっていない落書き、

折り紙作品、

幼い息子達の分身のように思っている。

 

この部屋に転居した当初、

長男の幼稚園時代の立体工作のようなかさばるものも、

沢山残してあった。

 

作品だけで、

引っ越しやさんの中サイズの段ボール箱

4箱分はあった。

 

 

時代は移り、写真も作品も、簡単にデータにして残せるようになった。

 

息子達も成長した。

 

そろそろ整理して、

思い出も身軽にしたい。

 

 

息子達の思い出の品。

衣類、おもちゃ、作品。

 

衣類、作品は息子達には思い入れはなく、

私の判断で管理。

おもちゃは息子達の判断で管理。

 

当初は衣類も捨てられなかったけれど、

数年段ボールに入れたままの服が、

黄ばんだり、カビ臭くなっているのを見て、

捨てることにためらいがなくなった。

 

乳児の頃の衣類だけ数枚、残してある。

 

 

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こちらは衣替えの時期に洗濯してカビ臭などを近づけないようにしている。

 

こちらもいずれは処分するつもりではいる。

 

おもちゃは形がまちまちでかさばるので、

息子達が気が済むタイミングで処分。

 

おもちゃに思い入れのある次男はまだ手元に残している。

 

 

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衣類やおもちゃは同じような商品をお店などで目にする機会もあり、

そのものが手元になくても、

懐かしく思い出される。

 

でも作品は唯一無二。

 

捨てたらもう2度と手にすることはない、

との思いが強く、

作品整理は私にとって最難関。

 

そんな思いとはうらはらに、

息子達、とくに次男はいたってドライな反応。

 

息子達の子供時代の作品や写真、思い出の数々は、

親にとっての思い出に過ぎないんだ、

とようやく気付く。

 

 

私自身が子供時代を振り返ると、

自分の子供の頃の作品や写真は見たくなく、

早く処分して、と思っていた。

 

 

子供時代はなんにも考えず、

ぬくぬくと幸せな日々だった。

 

大人になるとそんな幻想を抱く。

 

でも、

友達や先生から言われた何気ない一言や、

自分の失言とか、

苦い思い出も多い。

 

私や夫が子供達と過ごした幼い頃の時間は、

限りなくバラ色に近く、

思い出すたびに幸せな気分に浸れる。

 

でも、自分の子供時代を思い返すと、

いいことはもちろんあったけれど、

それ以上に苦々しく思い出されることも多く、

バラ色などということはない。

 

親が思う、息子達の子供時代の思い出と

息子達が思う息子達自身の子供時代の思い出は、

多分異なる。

 

そして息子達は、

幼いころの記憶よりも、

これからのことで頭がいっぱい。

 

自分の子供時代の作品を見て感傷に浸る、

なんてことはきっとしない。

 

だから、

子供時代の作品やアルバムを独立したときに本人に手渡す、

ということをたまに耳にするけれど、

私はしない。

 

自分のために整理して、

自分で持ち続ける。

 

手元に残す形は、

全てデータになっているかもしれないけれど、

自分のために、

自分が気の済むまで、

こつこつと作品を整理をする。

 

 

 

uminotebook.com

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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