深まる秋を感じさせてくれる、
テーブルブーケとかごに盛られたリンゴ。
単一でない色合いが、
絵画を鑑賞するように眺める。
こちらのブーケは仕事帰りの駅構内、
通りすがりに目に留まり、購入。
素敵な切花、ブーケは毎日店先に並ぶけれど、
目に留まったものすべてを購入できるわけではない。
なくても生活に支障をきたさない花は、
自分の中で上限を設け、
予算内でたのしむようにしている。
今回のブーケのお値段は、
私にはちょっと高め。
予算オーバーに、
購入を一瞬ためらう。
ドライにもなるテーブルブーケ。
しばらく花瓶で飾った後、
ドライフラワーとして、
2月ぐらいまで飾れそう。
飾れる期間を考えれば、
この価格は許容範囲内、
と購入を決める。
こちらは2年前の飾り棚。
この時は、
テーブルブーケをそのままドライにし、
冬が終わるまで飾っていた。
この時期は、
生命力のある青々したものよりも、
枯れていくものに惹かれる。
昨年は、
思うようなブーケに出会えず、
切り花を1本ずつ買い足して、
好みに近づけていったのを思い出す。
だから、
この出会いを逃しちゃいけない。
大げさにも、
そんな考えを巡らし、
家に持ち帰った。
つくづく、
いい買い物だった、
そう思う。
家具の少ない、すっきりしたリビングダイニング。
雑貨好きだったので、
なんにもない部屋ではなく、
飾ることを、
今でも楽しみたいと思っている。
だけど、
ものの置き場が減った部屋に、
雑貨を置くスペースはなくなった。
自然と雑貨の数も減っていった。
雑然としたコーナーに花を置くと、
片付けたくなる。
だからあえて花を置きなさい。
そんなことを聞いたことがあるけれど、
雑貨を沢山飾っていた頃は、
花なんて見向きもしなかった。
何もないからこそ、
花を飾りたくなる。
一番いい状態で花を眺めたいから、
周りには何も置かない。
こうしてその時期ならではの花を飾ることで、
雑貨を飾りたい、
ものを一時的に置いておきたい、
そんな欲求がなくなった。
その代わり、
その時期ならではの、
自分の好みにあった花に出会い、
購入できたときの高揚感。
季節ごとの花を飾ることで、
私の物欲とインテリア欲は満たされている。
今日はまた嬉しい出会いが。
昨年は購入するタイミングを逃したコットンフラワー。
こちらはスーパーの切り花で、
お手頃価格で手に入れることができた。
テーブルブーケが大分ドライになってきたので、
明日にでも入れ替えようか。
深みのある真っ青な秋の空。
ふさぎ込みそうになる、
今日この頃。
冬枯れに近づいた街路樹を眺めながら歩く。
花を眺めるのと同じくらい、
気持ちが満たされていく。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。