テーブル上の飾り棚には、小さなお雛様
毎年、桃の花と一緒に小さく飾る。
息子が二人の我が家。
ひな祭りは無縁だけれど、
季節感は大切にしたい。
ひな飾りと食事で、
ささやかなお祝い気分をあじわう。
3月3日の夕食は、
ちらし寿司と菜の花のおしたし。
ちらし寿司をつくるのは1年に1度、この日だけ。
その分食卓に並ぶと、
春がきた、という気分に浸れる。
千代紙でできた小さな雛人形。
以前住んでいた街の民芸品店で購入したもの。
和のコースターを敷いて飾る。
息子達とたのしんだ季節行事も、
現在は食事に取り入れるのみ。
季節の飾りつけは、
私のささやかな楽しみでもあるので、
息子達が成長した後も続けている。
ただ、
かつてのように大袈裟なことはしない。
以前所有していた、
組み木のお雛様。
お気に入りだったけれど、
小さな小物を素敵に飾れるスペースは、
飾り棚しかない。
いくつも飾るより、
何もない空間に一つだけある方がいい。
組み木はのお雛様は可愛らしいけれど、
やや幼い印象もあり、
これから持ち続けたいのは千代紙の小さなお雛様の方、
と判断。
季節の小物を少しずつ減らしていた数年前、
組み木のお雛様は断捨離。
五月人形の兜だけ残し、
ガラスケースを処分したのもその頃。
現在の住まいでは、
テーブル上の飾り棚かTVボードにしか置けない。
飾る場所が限られると、
自然と飾る小物類も減らしていけた。
徐々に縮小していき、
いまはこのケーズ1個分と五月人形だけ。
億劫になることなく、
飾って、しまうことができる量。
ケースの置き場所は、
寝室押し入れ収納の上部棚。
以前は物置にしまっていた季節の小物。
捨て活を続けたことで、
収納に余裕ができ、
寝室収納に収めることができるようになった。
身近にあれば、
出し入れのハードルもさらに下がる。
片付けないと、と思いつつ、
しばらく出したまま、
なんてこと、
いまはもうない。
ものを減らしていくことで、
無駄な買い物が減り、
片付けや整理にあてる時間も少なくなり、
空間や気持ちにもゆとりを感じられるようになった。
ものが減ったあと、
生活満足度は高くなった。
だからといって、
生活に必要なものだけ持つ、という潔さが、
私にはない。
飾ることは、
私にとって、ささやかな楽しみのひとつ。
お気に入りのものを
ほんの少しずつ持つ。
それだけで満足。
ものの持ち方がそんなふうに変化している。
外出先で見かけたお雛様。
華やかで、見とれてしまう。
私のお雛様もこんな段飾りのものだった。
でも、飾るのも、片付けるのも一人ではできない大変な作業で、
両親も面倒になったのか、
飾られた記憶がほとんどない。
恋焦がれた雛飾り。
いまなお、雛人形を飾りくなるのは、
そんな満たされなかった気持ちに起因しているのかもしれない。
↓ 季節の小物は年初の整理で縮小できました。
↓ ガラスケースを処分してより愛着の湧いた五月人形です
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