台湾料理屋さんでランチ。
久しぶりに夫と二人で外食した週末。
ジーローハンとメンセンをセットでいただく。
食後のデザートは豆花。
優しい味の台湾料理で、ほっと一息。
この日は、
電車では行きづらいショッピングモールへ。
2人でモールで買い物なんて、
いつ以来だろう。
ちょっとした大物を買いたくて、
車でお出かけ。
久しぶりのドライブで、
車窓から眺める風景は、
普段の目線と異なって新鮮。
我が家には車がない。
タイからの本帰国時、
車のない生活を選び、
4年目に突入。
現在の家に住む以前、
シンガポール、タイともに、
私が運転することはなかったけれど、
車はあった。
南国生活時代以前の大半は、
車がないと不便な土地で暮らしてきた。
1人1台必要な地域もあり、
2台持ちしていたこともある。
社会人となって以降、
車のない生活は今回が初めてとなる。
帰国の際、
車がなくても生活できる場所、というのが、
住居を決める重要なポイントだった。
息子達の教育費がかかる時期と重なったため、
削れる部分は削る、
という家計方針で、
車を持つという選択肢はなかった。
駅まで徒歩10分弱。
通学にも通勤にも電車。
日常の買い物は近所で完結する。
駅近辺に、
スーパーやドラッグストア何店舗かあり、
用途別に選べる。
公的機関、クリニックもある。
電車で1駅、2駅行くと、
デパートやモールもある。
日常生活に不便なく、
車の必要性を感じることがない。
これまで、
車があったらな、と思ったことが、
全くなかったわけではない。
それは、家族の体調不良時。
遠出した先で体調不良になり、
迎えに行かなければならない。
熱が出て、クリニックに行きたい。
この3年間で、
片手で数えても余るくらい。
そんなとき、
レンタカーやタクシーを利用した。
近所のクリニックに行く際には、
駐車場がないことも多く、
むしろ歩いていったほうが近くて早かったりする。
それでも周りをみると、
みな車を持っている。
車なしでも生活はできるけれど、
あったほうが便利な地域。
いまの環境も、
息子達が小さければ、
車を所有していたとは思う。
南国時代以前に住んでいた地域。
買い物にも、
習い事の送り迎えにも、
通勤にも、
通院にも、
車が必要だった。
息子達はまだ小さくて、
休みの日には、
車で出かけるのが日常。
遠出して大きな公園や、
ショッピングモールに出かけた。
気候のいい時期には、
毎週末釣りにも出かけた。
年に数回、
息子達を連れ、
実家へ帰省するのも必ず車。
車のない生活は考えられなかった。
車があることで、
生活の幅は広がったし、
息子達にも、
様々な経験をさせてあげられた。
現在はどうか。
息子達の成長に伴い、
休日に出かけることも減った。
家族で出かける機会などほとんどない。
生活に支障をきたすこともない。
生活スタイルが変わったのだ。
ただ、
車のない生活を選んだけれど、
日本で生活し続けていたら、
車をなくす、
という決断ができたかどうかは疑問。
どんなものでも、
持っているものを手放すのは、
決断力と勇気がいる。
大きなものほど、
高価なものほど、
思い切った決断が必要になる。
その点、
夫の海外転勤という、
否応なしの理由で、
難なく断捨離ができたのは、
ありがたいことだった。
我が家史上最大の断捨離が、
車2台。
車を断捨離することで得られたこと。
ゆとりある生活。
金銭的にはいうまでもなく、
時間にもゆとりができた、と思う。
車があれば行くであろう場所に、
行かなく(行けなく)なる。
ちょっと行っておこうかな、
という時間の無駄遣いがなくなった。
車のない生活に不便を感じたことはない。
むしろ、気楽で快適なくらい。
いまの我が家では、
車は必要ではなく、
あったらいいな、と思える便利アイテム。
必要であれば、
レンタカーやタクシーを利用する。
割高かもしれないけれど、
維持費と比べればはるかに安い。
洗車や給油、メンテナンスに時間を割くこともない。
車に乗ることは楽しくもあるけれど、
運転は常に緊張が伴う。
そのストレスからも解放された。
冒頭のランチの日、
ショッピングモールに行くためではなく、
その翌日、早朝から夫と息子達3人が釣りに行くために、
車を借りた。
釣り好き夫は、
車のない、海から離れた土地に住んでも、
海へ釣りに行く。
主に釣りに行くのは、
春と秋、年に数回。
息子達と共に行くときには、
レンタカーを利用する。
今回、小ぶりではあるものの、
10数匹の釣果で、
家族4人、1食分のおかずになった。
鰯が大漁だったので、
食べきれなかったものは
残りをオイルサーディンに。
釣りに行かなかった私も、
充分楽しませてもらえた。
いま必要か、そうでないか、
車を持つ判断基準は、
他のものをもつ時と変わらない。
必要なときだけ利用する。
いまはこれで充分。
生活スタイルが変われば、
車の必要性が出てくるかもしれない。
そのときは、
所有するのではなく、
カーシェアリングを利用する。
車の必要な地域に転居したら、
そのときは車をまた持つだろう。
ただ、
車のない気楽さを一度実感すると、
できれば、
今後も車なしで生活できるところに住み続けたい、
そう思えてくる。
こんな車窓からの景色も経験できた。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。