窓にかかるグリーン。
ブラインド越しのやわらかな光と緑が、
目に心地いい。
一年ほど前から育てているエアプランツのウスラオイデス。
水をしたたらせるくらい霧吹きで水をかける、
のが本来の育て方。
その方法では水の量が足りないのか、
枯れそうになったので、
水やりの方法を変更。
毎日夕方に1時間ほど水につけ込み、
水からあげ、軽く水滴を払ったら、
また窓辺に戻す。
自己流の水やりに変更したら、
枯れることなく、すくすくと成長している。
エアプランツは肥料と土いらず。
そのことを知り、
何もしなくてただおいておけばいいんだ、
とかつての私は勘違い。
何種類かのエアプランツを手に入れ、
カゴにまとめて素敵なインテリアを楽しんでいたけれど、
1ヶ月ももたなかった。
水もあげてないのだから、
いま考えれば当然のこと。
いまは、
毎日水をやり、
直射日光とエアコンの風があたらないよう注意をはらい、
購入時より大きく育っている。
手間要らずのはずだったけど、
意外と手がかかるね、 というのが育てている感想。
手がかるほど、かわいいのは、
子育てやペットを飼うのと同じ。
横を通るたび、 よしよし、と撫でる。
部屋にグリーンがないのは殺風景で、
物足りない。
かつて、
部屋にいくつも観葉植物をおいたり、
ベランダで季節の花やハーブを育てたり、
それなりに緑のある生活を楽しんでいた。
息子達も幼い頃は、
砂場遊びの感覚で一緒に土いじりしてくれた。
でも、たとえ鉢植えでも、
土や肥料、道具を揃えなければならない。
手間もかかるし、場所も必要になる。
引っ越しの際の移動も中々大変。
国をまたぐ引っ越しとなると、
土や植物はさらにやっかいなものになる。
そのときたまたま、庭付きの一戸建て賃貸だったので、
土は庭に返し、
植物たちは友人に引き取ってもらった。
土や根っこがある植物の管理や処分の大変さを経験し、
鉢植えを家におくことをためらうようになった。
部屋にグリーンがないのは目にも寂しいけれど、
鉢植えを飾るのはいまの気分ではない。
そんなわけで、
いま部屋にあるのは、
エアプランツと
ハイドロカルチャーで育てるミニ観葉植物のみ。
あとは、切り花を買ってきて、生けて、 季節感を楽しむ。
それから、
駅までの道すがら、
よそ様の庭先の緑や花を愛で、
季節の移ろいを感じさせてもらっている。
お手軽に季節感とグリーンを楽んでいる現在のほうが、
私の性分に合っているのかもしれない。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。